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2005/11/29

二度泣き橋

 盛岡駅を出て、街中を目指すと先ず渡るのが開運橋。北上川にかかっている。

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 この開運橋は二度泣き橋と呼ばれるそうだ。転勤などで首都圏から盛岡にやってきた人が、なんて遠くまでやって来てしまったんだろう、と橋で立ち止まって泣く。しかし、数年後、再び転勤で盛岡を離れるにあたって、盛岡の人たちの温かさや美しい街並み、それから、雄大な岩手山などから離れがたくて、橋の上で再び泣いてしまう。

 開運橋から北を見て。残念ながら曇っていて岩手山が見えない。
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 思えば、ぼくも泣いたもんだ。
 高校生のときに、
「そうか。ぼくは小説家になるんだ」
 と天啓を受けちまったので、大学は東京に行くしかないと思った(この思い込みが若さ)。なのに、人生初めて直面する大人の事情で、泣く泣く岩手の大学へ。

 でも、結局小説家になれた。なれることを疑っていなかった(これは若さというより、怠惰と紙一重のぼくの美質。たぶん……)。なろうと思ったきっかけは、ある小説家さんの書いたエッセイより。で、その方が29歳でデビューしていたので、ぼくも29歳でなれると思い込んだ。小沢征爾さんも、
「10年好きなことを続けていれば夢はかなう」
 と言っていたし。
 実際に19歳くらいから文章はダラダラと書いていた。小説の形にはなっていなかった。大学院にも行った。就職活動はうまくいかんかった。たしか、一般企業と公務員合わせて40~50くらい落ちている。わはは。社会不適応者とよく言われた。けど、怠惰なぼくはなんとかしようとせずに、ただただ書いていた。

 いろいろあったが一念発起して公募に。そして、受賞の電話をもらったのが30歳の誕生日の前日。本当に10年やったらなんとかなっていた。ぎりぎり29歳だった。

 ときどき思う。望んでいた東京の私大に行っていたら小説家になっていなかったかもしれない。二度泣くという経験をしなかったら、なれんかった気がする。うまく説明できないんだけれどさ。


 

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2005/11/27

デザイン・フェスタ

 東京ビックサイトで行われたデザイン・フェスタの助っ人に。マスクド君の手伝いです。スペル・トマテも参戦。

 やはり、子供に大人気。

↓サムネイルとなっているのでクリック!
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 指先につけたマスクを、指相撲の状態で落としあう「細指プロレス」という競技をアピール。スペル・トマテVSマスクドスリム。
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 負けたら、マスクをかぶって記念撮影。
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 ちなみに、ピンク色のタイガーマスクは、デザイン・フェスタで1,000円で売っていたもの。知る人ぞ知るピンクタイガーさんの応援用マスク。かぶってみたけれど、もしかしてこれは女の子にかぶって欲しくて作ったものなのだろうか。デザイン的にさ。
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 もちろん、ポストカードなども売っています。200511271832000

トマテ「あ、これください」
マスクド君「あー、はいはい」

 流行るだろうか細指プロレス。がんばれ、マスクド先生。それから、本日はロッカクアヤコさんのポストカードを買いました。彼女の絵はすばらしいんですよ。。

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2005/11/23

「盛岡学」

 「盛岡学」の創刊号を読みました。中津川沿いの喫茶ふかくさが表紙になっている。

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 この前の受賞式で会った熊谷さんや、ぼくが盛岡に住んでいたころけっこう家が近かったはずの高橋克彦さんの名前が。『エリ・エリ』で小松左京賞を獲った平谷美樹さんが短編小説を書いている。

 それから、盛岡冷麺で有名な、ぴょんぴょん舎の邉さんによるエッセイも。邉さんはぼくのことをまだ覚えているだろうか。うーん、忘れているだろうなあ。そして、志賀かう子さんが斎藤純さんと対談。志賀かう子さんの『祖母、わたしの明治』という本が面白くてですねえ。

 つまり、なにが言いたいかというと、第何号になってもいいから、ぼくも短編を書かせてくれないかなー、なんて。

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2005/11/21

逃亡指南

 切符ヲニギレ。電車ニ飛ビ乗レ。

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 利久ノ牛タン。質問厳禁! 口外無用! 隔靴掻痒? 閣下ソウヨソウナノヨ。。


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2005/11/17

Bunkamura→帝国ホテル→マンガ喫茶

 せっかくの東京行きなので、Bunkamuraで藤田さんの絵画展に行く。動物たちの目の色がとっても印象的。オイルパステル面白そう。やってみたくなってしまった。
 
 そっから帝国ホテルへ。今年の「小説すばる」の新人賞受賞者は26歳の女性。若い、若いよ。おめでとう! それから、今年はマツキさんがいらっしゃらないので、さびしく食べる食べる。

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 二次会は先輩受賞者やらキタカタさんやらオオサワさんやらイシダさんなどなど。なかなか楽しく過ごす。その後、ヤマモトさんとイトー君と少しばかり飲む。

 で、終電は当然なくなる。泊まるとこなんていくらでもあると思っていたので、ヤマモトさんやイトー君と、
「じゃあね」
 と別れたのだが、新橋のカプセルホテルはどこもいっぱい。サクマさんに携帯で誘導してもらいながらホテルを探してほっつきまわる。だが、どこも満室。寒い中、1時間ばかり歩いちまった。

 結局、客引きの姉ちゃんが道に立ちはだかっていたり、あとをつけられたりして、もういやになったぼくは逃げるようにしてマンガ喫茶へ。人生初のマンガ喫茶。だけど、疲れていたのでマンガなど読む気力もなく、あっというまに眠りの底へ。なんだか、急ブレーキな夜。

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2005/11/16

さらばラティーノ・ヒート

 訃報である。現在WWEで活躍しているエディ・ゲレロがハートアタックで亡くなってしまった。享年38歳。プロレスラーは35歳から40歳がもっとも脂の乗っている年齢なのに。つい最近、彼が新日本プロレスで二代目ブラック・タイガーとして活躍していたころのビデオを観たばかりだったので、ほんとにびっくりした……。

 ブラック・タイガーとして日本で闘っていたころは、スイング式DDT、BTボム、雪崩式垂直落下式ブレーン・バスター(ぼくはこの技の使い手としてエディが一頭地を抜いていると思う。ライガーも使うけど、エディのほうがうまかったし、インパクトもあった)などのフェイバリット・ムーヴがあったが、ぼくがいちばん好きだったのはスリング・ショット式のトペ・アトミコ。

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 空中姿勢が本当にすばらしい。

 WWEに復帰してからの「Lie, Cheat & Steal!」をモットーとしたファイトスタイルも好きだった。メキシカンとしてWWEヘビーのベルトを巻いた二人目のレスラーでもあって、メキシカンレスラーが好きなぼくも、なんだか誇らしい気持ちになったもんだった。
 くそう。さようならブラック・タイガー。さらばエディ。

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 決めゼリフの、
「ビバ・ラ・ラッサ!」
 が耳の中でこだまするぜ。


 

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2005/11/15

ミーハーレビュー9『ALWAYS 三丁目の夕日』

 サクマさんと『ALWAYS 三丁目の夕日』を観に行く。ぼくらは山崎貴監督のファン。この映画は『ジュヴナイル』、『リターナー』に続く山崎監督の長編映画三作目。男の子がビビっと心を震わせるセンス・オブ・ワンダーをよくわかっている監督なのである。

 ずばり、いい映画だった。もちろん、この映画は山崎監督が所属する白組という名のVFXプロダクション抜きには語れないのだけれど、物語自体もとてもよかった。意外にも(ファンの人スミマセン)堀北真希の演技がよくて、津軽弁もうまかった。彼女って別に東北出身ではないよね?

 それにしても、昭和は遠くになりにけり、である。ぼくと妹は10歳離れているのだが、
「一個5円のお菓子が駄菓子屋で売ってたんだぜ」
 と言っても信じてくれない。電気館という名の映画館を出たところにあるお稲荷さんの前で、自転車の荷台に設置された紙芝居を見たり、えびす講に行けば傷痍軍人さんが義足かかえて座っていたり、といった話をしても信じてくれないし、理解もしてくれない。
「テレビのチャンネルを回して」
 と言えば、
「なんで『回す』って言うの?」
 と訊かれたり。そっか。妹がテレビを見始めたころには、リモコンが当たり前だもんねえ。

 なんてことを考える映画でした。ま、VFXがこうしたあったかい映画のために使われるのっていいよねえ。あったかい映画が流させる、あったかい涙のためにさ。

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2005/11/13

テニス!

「テニスやろうぜ」
 と呼ばれて出かける。同じ小学校だったやつらと。中学校ではともにテニス部に入った。もう20年経っているし、会わない時期も長かったのに、またいっしょに集まってはラケットを振っている。不思議なもんだ。

 やつらのうちのひとりであるマレ(マレヒロというのだ)は、東京から栃木に引っ越してきたやつだった。
「初めてカブトムシを見た!」
「砂利道が怖くて歩けない!」
 などなど田舎もんのぼくには理解しがたい発言を連発していた彼も、すっかり栃木弁がうまくなっている。子供だってふたりもいる。そういや、今日いっしょにボールを追ったもうひとりも、子供があと少しで2歳だとか。ボールを打っているフォームは、みんな12歳の頃と変わってないっていうのにさ。

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2005/11/12

ミーハーレビュー8『エリザベスタウン』

 今回はキャメロン・クロウ監督の『エリザベスタウン』。弓矢や剣を持っていないオーランド・ブルームを初めて見た。というか、現代劇はお初? 

 さて、内容は会社に1000億ドルの損失を与えて解雇され、恋人にふられ、オヤジさんも死んでしまった主人公(オーランド・ブルームね)が、葬式のためにエリザベスタウンを訪ねていき、途中の飛行機で出会ったフライト・アテンダントのキルスティン・ダンストと触れ合ううちに――。

 うーん、キルスティン・ダンストっていつもスクリーンに出た瞬間に、
「う……」
 と詰まる。かわいくない。けど、映画を観終わる頃にはかわいく見えてくる。不思議な女優さんだ。

 また、『あの頃ペニー・レインと』ではケイト・ハドソンを、『バニラ・スカイ』ではペネロペ・クルスをといったふうに、あくまで男側から見たらそりゃあ惚れるだろうよ、完敗だよ、つうか現実にはいないだろ、といったキャラクターに仕立て上げるのがうまいキャメロン・クロウ監督の手腕によって、キルスティン・ダンストは魅力的に出来上がっています。。

 ぼくとしては、『あの頃ペニー・レインと』の、
「いつまでこのロードムービーが続くのやら、やれやれだね、と思いつつつき合っていたはずなのに、最後には不思議と爽快感がやってきていたよ」
 を期待していたのだけれど、今回はお茶漬けさらさらという感じだったかな。

 ま、海外へ向かう飛行機で隣の席になった女の子と、思いも寄らぬ旅をした二十歳の頃を思い出して、懐かしくなったり、一度くらいは訪ねてみようかなと思ったり。

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2005/11/10

今日のコレ

 朝8時になると、うちのコレは散歩を要求し始める。
「ウ、ン、チ出ちゃうよーー」
 ってな感じでキュンキュン、ワオワオ騒ぐ。たぶん、お腹もすいているのだろう。

 朝は歩きで散歩。ウンチをすると、ほっとするのか静かになる。

「ヤバかったよ」200511100818000

 今日はいい天気。

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「これからどっち方面に行く?」とボク。
「うーんとねえ」
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2005/11/09

ミーハーレビュー7『私の頭の中の消しゴム』

 メンズデーなので、『私の頭の中の消しゴム』にふらりと入る。あ、またソン・イェジンだ。あいかわらずかわいいなあ。相手役のチョン・ウソンは福山くんと稲葉さんを足して2で割ったような(ちがいます?)。

 実は、どんな映画か知らないで観始めたのだけれど、冒頭から韓国恋愛映画特有の「あまーーーい」が続き、後半はかわいい彼女が若年性アルツハイマーという悲恋ものでした。最後は浅田さん&中井貴一主演『ラブ・レター』的なトーンだったなあ。

 で、やけに前半がカットバックの多用で猛スピード。まるで、なにかのダイジェスト版みたいだ、と思っていたら、日テレの「Pure soul ~君が僕を忘れても」のリメイクだそうで。

 アルツハイマーといえば、自分のばあちゃんを思い出したよ。こっちの名前も顔も覚えていなくて、言葉さえまともに話せないってのに、
「さよなら」
 と別れ際に言うと泣くんだよね。もうばあちゃんは亡くなってしまったけど、そんなことを思い出したおかげで、ちょっとばかり泣いてしまった。。

 ******

 そうそう。ゲラがきた。3月下旬をめどに。

 神保町で、うーん、うーん、あれやこれや、へー、ほう、と話したのちに山の上に。

 それにしても、寒くなってきましたね。すぐ暗くなるし。秋の日は釣瓶落とし。なるほどなるほど。

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2005/11/07

いとしのレン

 散歩道にレンという犬がいる。うちのコレはレンが大好き。キュンキュン言いながら寄っていく。

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 遊びたくてしかたない。まるで、ロミオとジュリエットみたいな状況。犬だけれどお互い馬が合うっていうか、相思相愛というか。

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 だが……レンはオスです。。

 実は、ぼくはこのレンの飼い主さんを見たことがない。ので、犬同士が勝手にお知り合い。なぜ、ぼくがレンという名前を知っているかといえば、犬小屋に、
「レンのいえ」
 と書いてあるからです。

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2005/11/05

江戸名所図会であなごドーン!

 ということで、江戸名所図会を訪ねて、今回は不忍池&中島弁財天である。本日は妹が小学校遠足の引率でデジカメを持っていってしまったために、画像はないです……。

 そうそう。ぼくは知らなかったのですが、中島弁財天の立つ場所は、琵琶湖の竹生島をなぞらえて造られた人工の島だったんですね。竹生島にある日本三代弁才天のうつしらしいです。東叡山寛永寺の草創を機に造られたのだとか。

 で、かつてはまったくの島だったのを、のちのち橋ができたのだそうです。『江戸名所図会』には橋が描かれていますねえ。それから、江戸時代より蓮見の池として有名だったらしい。

「不忍の池は江戸第一の蓮池なり。夏月に至れば荷葉(かよう-蓮の葉)累々として水上に蕃衍(はんえん)し、花は紅白色をまじへ、芬々(ふんぷん-香りのことかな?)人を襲ふ。蓮を愛するの輩、凌雲(しののめ)をことさらの清観とす」

 だそうで。

 ところで、不忍池といえば「鬼平」でも「剣客商売」でも出てくる出会い茶屋。湯島のラブホテルの多さはその名残りかい、なんて思ったりして。

 はてさて、はてさて、今回のお昼は、千駄木の穴子寿司で有名なすし屋「乃池」。

 穴子ドーン!

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 穴子マニアにはたまらない。ビールも三本飲んじゃったよ。

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2005/11/02

散り椿

 『眠れる美女』を読んでいたら椿寺の散り椿が出てきて、見に行きたくなった。椿は花が首からぽとりと落ちて縁起が悪いとされているそうなのだが、椿寺の椿は一輪がいちどきに落ちないで、ひとひらひとひら散るのだとか。

 椿寺は京都? 椿が散るのって2月か3月でしたっけ? 行ってみたいなあ。

 と、画像は今日もまた文章となんの関係もなく、渋谷でいちばんうまいんじゃないかという馬刺し。Bunkamuraの近く。馬刺し食べたい、馬刺し。あと、鶏皮の包み餃子もこれまたうまい。

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2005/11/01

ミーハーレビュー6『Zガンダム』

 サクマさんと『Zガンダム』を観に行く。つい最近、テレビシリーズのDVDを観終わったばかりなので、ちがいがよくわかる。それにしても、テレビシリーズで重要だと思っていた人物を、あっさりと射殺してしまうなんて、さすが皆殺しのトミノ。

 ところで、ぼくが最初のガンダムを好きになったきっかけは、大河原邦男さんである。メカニックデザイナーの草分けとして名高い。モビルスーツが好きだったのだ。

 その大河原さんが「テレビマガジン」という子供向け雑誌で、メカギドラという怪獣を発表したことがあった。ゴジラをロボット化したものがメカゴジラ、そんなふうに、キングギドラのロボット版(そういえばメカニコングというのもあったなあ)。で、このメカギドラが幼いぼくのハートを射抜いた。かっこいい。たしか絵は、開田裕治さんが描いていたのではなかったか。ガンプラのパッケージなどを描いていた方。

 と怪獣話になだれ込んでいきそうなのでやめるけれど、ガンダムは人間同士が戦っていて子供心にショックだったのよね、双方それなりに言い分があったりしてさ、ということを思い出した。

 帰りにトチギでいちばんおいしいんじゃないかとサクマさんと意見が一致しているオムライスを食べて帰ってきた。注文するときは、
「ウラ」
 と頼むとトロトロのオムライス、
「オモテ」
 と言えば普通のやつが出てくるのだ。

 ぼくらはウラが好き。ウラのデミグラスソース最高です。

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