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2006/03/04

ダイダラボッチ・リポート

 日本各地にはダイダラボッチと呼ばれる巨人の伝説が存在するのだが、そうしたなかでも有名なのが『常陸国風土記』のダイダラボウ。

 平津(ひらつ)の駅家(うまや)の西十二里に岡有り。
 名を大櫛(おおくし)といふ。
 上古、人あり。
 躰極(かたちきわ)めて長大(おおき)く、身は丘壟の上に居ながら、手は海浜の蜃を摎りぬ。
 其の食へる貝、積聚りて岡と成りき。
 時の人、大桍(おおくじり)の儀を取りて、今は大櫛の岡と謂ふ。
 其の踐みし跡は、長さ四十歩、広さ二十余歩、尿(ゆまり)の穴の径は二十歩許なり。

 で、茨城の常澄にはこのダイダラボウの伝説とセットで、貝塚が残っている。それがぼくらが行った大串貝塚。ダイダラボウが丘に座ったまま大洗の海に手を伸ばして貝を食べ、貝殻を捨てたところが「大櫛の岡」であって、実際に貝殻も出てきてるだろ、ってことなんだろう。
 実は、この大串貝塚は文献に登場する世界最古の貝塚であって、国指定史跡となっている。だがしかし、そのそばにほんとにダイダラボウを造ってしまったってんだから驚きだ。

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 大串貝塚ふれあい公園LECセンターはダイダラボウによって無残に!(やられたことになっているみたいだ)
 期待に胸が膨らむ。

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 ダイダラボウの背中が見える! 

 そして、ついに。

 バーン!
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 うーん、でかい。<比較のための撮影協力:マッキー>

 よくこんなもん造ったなあ。
 ただ、不満なのは顔がちょっと欧米人風な気が……。

 せっかくなので、ダイダラボウが手を伸ばしたと謂われている大洗へ。
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 うーん、寒い。<撮影協力:マッキー>

 なにか得たような、得ないような心地で帰る……。なんであんなもん造っちゃったんだろうねえ、という寂しさですよ。

 ――オマケ――
 
 マッキーの家の犬ナナ。すんごいおとなしい。
 「ん? だれだっけ?」
 とニコニコしながら寄ってくる。

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 うーん、かわいい。<撮影協力:すでに眠っていたのに起きてきたナナ>

 でした。

 


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コメント

ダイダラボッチ…の話ってうっすらとしか分かりませんが、実際造っちゃって所がいいですね。
背中からの写真がいいと思います!

投稿: たいがぁ | 2006/03/27 19:50

あら、たいがぁコンニチハ。

実は水戸にずっと住んでいたにもかかわらず、この日に初めて行ったんだよね。

今度は牛久大仏に行ってみます。知ってますか、バカみたいにでかい茨城の大仏。

投稿: セキグチ | 2006/03/27 21:25

最近は取材が多いのでしょうか。ちょっと楽しそうですが。
牛久大仏?
む~、何て読むのかさえ分かりません…
ぎゅ、ぎゅうきゅうだいぶつ?
うしひさ…じゃないですよね。

仙台にもありますよ!比較的新しくて大きい大仏。何て言うんだっけ…何か新しいとありがたみがうすいです。中から上まで上れるらしいです。

投稿: たいがぁ | 2006/03/27 23:06

滋賀県にもダイダラボッチの伝説があります。ダイダラボッチはこちらでは「ダダボッさん」と親しみを込めて呼ばれています。ダダボッさんにお供えする山芋の長さを競い合う「芋くらべ祭」という奇祭もあります。こちらでは干ばつに苦しむ人々のために大きな池を掘ったのが琵琶湖になり、足跡が浜名湖、こぼれた土で出来た山が鈴鹿山系、同じくこぼれて出来た島が淡路島という言い伝えがあります。

投稿: だだぼし | 2006/04/13 01:24

こんにちは、だだぼしさん。

近畿地方のダイダラッボッチの伝説は有名ですよね。

> 「ダダボッさん」と親しみを込めて呼ばれています。

いいですね、親しまれているのって。
聞いた話では、ダイダラボッチを一本足と伝えているところもあるそうですね。そうすると、像を造ったら、やはり一本足なんでしょうかね。
ぼくとしては、幼い頃見た水木しげるのダイダラボッチがイメージとしてこびりついてしまっています。

投稿: セキグチ | 2006/04/13 14:43

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