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2009/01/11

ロカ、旅立ちました。

一月十日(土)の23時20分、ロカ永眠いたしました。
ロカ、頑張りました。
一歳九ヶ月。
すばらしい猫でした。
すばらしい日々でした。

不治の病であるFIPが発覚したのは八月。
それから頑張ってきましたが、勝てませんでした。
発症時のコロナウィルス抗体価は17200倍。
絶望的な数字で、獣医さんも「もって数日」とおっしゃっていました。
多くの猫ちゃんが、この病気にかかって短い時間で亡くなっています。
宣告された日は、生まれて初めてショックで気を失いました。

けれども、その後ロカは頑張ってくれて体重も増加。
顔はふくよかに、体はまん丸に。
赤血球の値も正常値にまで戻り、
走って、飛んで、跳ねてと元気になってくれました。
オモチャで遊び、コレの首にかじりつき、このまま治っちゃうんじゃないかって
思うことさえありました。

しかしウィルスの進行は押しとどめられませんでした。
容体が悪くなったのは2009年に入ってから。
ただ、亡くなる前日までオモチャで遊び、ゴロゴロと喉を鳴らし、
オシッコも自分でして、水もたくさん飲み、
キャットタワーにのぼり、新しい段ボール箱に入ってチェック。
爪とぎも腰を振りながらバリバリ、バリバリしていました。
病気との闘いでしたが、厳しくなったのは最後の日の夕方。
それまで、QOLが落ちることはほとんどなかったと思います。

すごく強い子でした。
我が息子ながら、誇りに思います。

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キャットタワーにいるところを撮影しようとしたけど、

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動きが早くてとらえられず……。

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机の上まで飛んできたかと思ったら、

すばやく物色。
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「つまらんニャ」

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面白いものがなければさっさと退散!

こちらはクリスマスプレゼントのキャットハウス。
お気に入りで、自慢げな顔です。
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「いらっしゃーい。けどあいにく満席ニャ」

体がしんどくなってからも、好んで入っていました。
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「ここは落ち着くニャ~」

お薬も頑張ってのみました。
「薬が用意されてる気がするニャ」
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「やばい、こっち来たニャ!」
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「やっぱりか! アンガ~~」

思えば、ロカは何度も奇跡を起こしてくれました。
骨髄が血液を作っていないと言われたのち、なんとか自分で造血できるように回復。
二度目の輸血のときは、まったく効果がなくてもう打つ手なしといったふうでしたが、
やっぱりその後自分で造血。
白血球の値が2700まで下がり、敗血症の危機であと二週間もたないと言われたときも、
セファランチンという薬で正常値まで回復。
何度も奇跡を見せてもらいました。

ロカは獣医さんも認めるほど甘えん坊でした。
パソコンに向かっていると、後ろから椅子にしがみついて爪とぎで猛アピール。
「父ちゃん、ボクに注目してろニャー」って感じでしょうか。
机の上にのぼって、キーボードの前でくつろいだりもしていました。
体がしんどくなってからは、「ナ~ゥ」と呼びかけてきました。
「なあ、父ちゃん。ちゃんとボクに意識が向いてる?」と問いかけるかのように。
寂しん坊で、甘えん坊。
背中を向けられるのが嫌い。
ロカがいなくなったいま、こうしてパソコンに向かっていると、
後ろからあのかわいらしい声が聞こえてきそうな気がしてしかたありません。

最期の夜は、発作が。
あまりにもかわいそうで、「もういいよ。ありがとう」と何度もさすってあげました。
きっとロカは、「頑張ろうね」といつも言っていた言葉に、
応えてくれようとしていると思ったからです。
「もういいよ、ありがとう、ありがとう」と撫でていると、発作はおさまり、しばし意識が戻ってきました。
「ロカ」と呼びかけたときには、尻尾をブンと上げてお返事。
甘えん坊で、寂しん坊の子とばかり思っていましたが、本当に強い子でした。

二度目のときは、夜間の動物病院に駆け込みました。
車での移動中、発作はおさまったのですが、病院に着いたので診てもらうことに。

病名や容体を説明し、「長いあいだ頑張ってきた強い子なんです」「ありがとうね」と撫でていたら、
大きくてやわらかなため息をつき、四肢を伸ばして眠りにつきました。
安らかに逝ったと言ってあげていいと思います。
最後の最後まで、お目目クリクリのかわいい顔でした。
獣医さんが「FIPで逝ったようには見えないね」と言ってくれました。
穏やかな表情で、体重もベスト体重からほとんど落ちませんでした。

明けて本日、荼毘に付してきました。
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斎場にはコレもいっしょに行きました。

実を言えば、この五ヶ月、ロカの猫ベッドに寄り添うようにして、
ずっとフローリングの床で寝てきました。
目をそらしちゃまずい時が多かったためです。
寝かしつけたり、目が覚めたときにそばにいてあげたりするためでもありました。
レム睡眠から覚めたとき、そばにいてあげると喉をゴロゴロと鳴らして喜ぶのです。
「ボク怖い夢見てたけど、父ちゃんそばにいてくれたんだねー」なんていうふうに。
すべてが終わった昨日の夜は、五ヶ月ぶりに布団で眠ることにしました。
けど、寝つけませんね。
体が硬い床に慣れてしまったようで……。

それから、ロカは体がしんどくなるにつれて、眠りが浅くなっていきました。
ですので、起こさないように静かに静かに暮らしてきました。
テレビはつけず(オン、オフの音で目覚めてしまうんです)、ガサガサ鳴る新聞は読まず、
息をひそめて忍び足でそうっとそうっと過ごしてきました。
ロカがいなくなったいま、本当はもっと大胆に動いていいのだろうけれども、
いまだに静かに過ごしてしまいます。

写真を見ても、なにを思い出しても、涙が出ちゃいますね。
僕にとって、ロカは初めての猫でした。
そしてロカは、一度も「シャー」も「ウ~」も言ったことのない、
穏やかでかわいらしい猫でした。
なにせいままで元気に頑張ってきて、ひどい状況だったのは昨夜の数時間のみだったので、
昨夜のできごとがまるで悪夢か嘘のように感じてしまいます。
本当はどこかに隠れてるんじゃないかって。

でもきっとロカはいまごろ、しんどい体を離れて、
自由に飛び回っていることだろうと思います。
大好きだったオモチャで遊びまくり、ササミを食べまくってね。

つらかっただろうに、気丈で、美しい子でした。
もしも僕がロカだったらどうだろうかと考えます。
不治の病に冒されて苦しかったら、弱音を吐いたり、自暴自棄になったり、
逃げ出したりしそうです。
僕もロカに笑われないように、強く生きたいと思います。
ロカに恥ずかしくない人間でいたいと。

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本当にありがとうね、ロカ。
撫でながら、たくさん「ありがとう」と「大好きだよ」と告げたけど、
ロカに伝わっただろうか。
たぶん僕は、ロカの短い生涯の中でいちばん多くの時間を過ごした人間だっただろうけど、人間っていいなー、いいもんだなー、って思ってくれただろうか。

これからこのコレログはちょっとばかしロカにまつわる湿ったものになるかもしれませんが、ちょっとだけお付き合いください。

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コメント

ロカちゃんのご冥福をこころからお祈りしております・・・。

こんなにも素晴らしい子はそうはいません。どうかコレログで、たくさんロカちゃんの思い出を語ってくださいね、読み手のなかでロカちゃんが飛び跳ねていられるように。

投稿: emilkarhu | 2009/01/12 00:01

セキグチさまへ

初めてコメントさせていただきます。
ロカくんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
何といってお慰めしていいか、言葉がみつかりません。
私も捨てられたポインターを保護して、九年半一緒に暮らしましたが…
昨年の夏に心臓病で亡くなりました。
愛猫を亡くされた悲しみは、痛いほどわかるつもりです。
どうか気を落とさずに、残されたコレくんを、亡くなったロカくんの分まで可愛がってあげてください。
セキグチさまも、お体に気をつけて…

投稿: cherry | 2009/01/12 00:28

ロカ先生には充分セキグチさんの心が伝わっていたと思います。
病気で亡くなったとは思えないほど 幸せそうで豊かな表情ですね。
これしか言葉がみつからないけど…お疲れさまでした。 

投稿: terurin | 2009/01/12 00:59

ロカちゃんはセキグチさんとたのしく生きて、
天国でも元気いっぱい過ごせていると思います。
読んでいたら、飼っていたハムスターのことを思い出しました。
動かなくなって、何時間も体をさすって心臓マッサージをしました。

セキグチさんとコレくんにあたたかく見守まれて過ごせて、ロカちゃんは幸せだったと思います。

投稿: ami | 2009/01/12 01:27

悲しい報せに涙が止まりません。
セキグチさんのお気持ち、痛いほどわかります。

ロカ先生のご冥福をお祈り申し上げます。

投稿: リョーコ | 2009/01/12 01:49

セキグチさんのロカちゃんへの愛が
痛いほど伝わって涙が止まりません。
セキグチさんも、ロカちゃんも、コレくんも
みんな、凄く頑張ったんですね。

私も3年前に実家のマルチーズが
旅立ったときのことを思い出してしまいました。
その直後に聴いたスピッツの
「空を飛べるはず」の曲が心に響いて
今でも聴くと涙が出るんです。

ロカちゃん、安らかに…。

投稿: IKU | 2009/01/12 01:56

ただただ涙で、言葉もありません……。
いろいろなことを考えて、思い出し、胸が痛いです。
でも、闘病中も、楽しい時間がたくさんあったのですね。
最後まで体重も落ちず、気品のある振る舞いで、
やっぱりロカちゃんは、特別な子だったのだと思います。
心より、ご冥福をお祈りします。

投稿: 比呂美 | 2009/01/12 07:21

ロカがんばったね。
少ない生涯を全うするために父ちゃんと出会って、たくさんの思い出を作っていったと思うよ。きっとロカも天国からありがとうって言ってるし、ずっと見守ってます。
ロカもがんばったけど、セキグチさんもがんばった!!

ロカ安らかに…。
コレちゃんこれからもセキグチさんを宜しくお願いしますね。

投稿: eri | 2009/01/12 08:50

ロカ先生、よく頑張りましたね。
画像を見る限り、病気になっているとは思えないです。
今頃は天国でいろんなところを飛び跳ねて遊んでいることでしょうね。
ロカ先生の分までコレちゃんをかわいがってくださいませ。

投稿: みわちゃん | 2009/01/12 19:07

ロカ先生、お疲れ様でした。ゆっくり休んでね!
そしてセキグチさん、コレ君、お疲れ様でした。


昨夜読んだ時は涙が止まらず、コメントできませんでしたが・・・。
ロカ先生は、セキグチさんとコレ君に愛されて、最高に幸せな子ですね。
また、最後まで元気で穏やかにいてくれて、最高の親孝行にゃんこですね。


ロカ先生のお話、たくさん聞かせて下さいね。

投稿: tenten | 2009/01/12 21:36

ロカ先生、頑張りましたね

病状をお聞きしていたので
「奇跡」が起きるかも...
と、期待していたのですが
残念です。

愛されて旅立ったロカ先生は
セキグチさんの心の傷が癒えるまで
そばに居てくれていると、私は信じてます。

きっと、パソコンの後ろから
見守ってくれているような...気がします。

ロカ先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

投稿: 泉美。 | 2009/01/12 23:48

emilkarhuさん、ありがとうございます。

本当にこんな素晴らしい子はいないと思っています。
治らない病気であることを、いっときは忘れさせてくれるくらい頑張ってくれました。
これから、どれだけかわいかったか親バカ丸出しになってしまうけれども、書かせていただきますね。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:41

cherryさん、ありがとうございます。

いまは看取ってあげられたことでさえ、
よかったなと思っています。
悲しいですけれどもね。

コレも悲しがっています。
ワンちゃんネコちゃんにもペットロスはあるらしいです。
たくさんかわいがって慰めてあげようと思います。
ありがとうございました。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:44

terurinさん、ありがとうございます。

できるかぎりのことはしてあげられたつもりです。
けど、無念と後悔はどうしても感じてしまいますね。
あとは、ロカへの感謝。
ロカに教わったものを大切にして、がんばっていこうと思います。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:46

amiさん、ありがとうございます。

送り出す側ってやっぱりつらいですよね。
好奇心旺盛だったので、まっすぐ天国にいけるかちょっと心配です。
「お、あれ面白そうニャ」なんて寄り道しちゃいそうで。
幸せであってくれたらいいな、と思っていますよ。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:48

リョーコさん、ありがとうございます。

猫ちゃんを飼うって楽しいですね。
そのすばらしさをロカが教えてくれました。
まだまだ泣いてしまいますが、ロカに笑われてしまうので、頑張りたいと思います。
ありがとうございました。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:50

IKUさん、ありがとうございます。

いつか旅立つ日が来るのはわかっていたのですが、
やはりつらいですねー。
ぼくもロカにまつわるものを目にしたり、耳にしたりするたびに、涙が出てしまいます。
これから何年たっても、ロカへの気持ちを忘れずに、
がんばっていこうと思います。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:52

比呂美さん、ありがとうございます。

未唯ちゃんが頑張っている姿に、いつも心を打たれていました。
うちのロカもそうですが、こちらの気持ちに応えてくれようとする健気さと愛情の深さは、本当に頭が下がる思いがします。
思い出を大切に過ごしていきたいと思っています。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 11:56

eriさん、ありがとう。

ロカが少しでもありがとうと思ってくれていたらうれしいです。
見守ってくれているというより、見られて恥ずかしくないように頑張っていこうと思っています。
これから、コレともどもよろしくね。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 12:03

みわちゃん、ありがとう。

ウィルスにやらていたのは骨髄の造血機能だけで、
貧血以外は最後の最後まで症状が出ていませんでした。
ですので、ほんと病気って感じはしなかったですね。
いまごろ、しんどかった体を捨てて、
飛び回っていることと思います。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 12:07

tentenさん、ありがとうございます。

ロカのために泣いていただいて、本当にありがとうございます。
きっといまごろロカは、自由に遊び、自由に食べて、自由に眠っていることと思います。
それができなくなった体なんて、「いらないニャー」なんて旅立ったかも。
たくさんいい思い出を残していってくれました。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 12:17

泉美さん、ありがとうございます。

愛猫との別れはつらいですね。
ロカは本当にいい子でした。
いままで、コレのことは後回しであることが多かったので、
これからはコレをたくさんかまってあげたいと思います。
今年もよろしくです。

投稿: セキグチ | 2009/01/13 12:26

何度も、何度も読み返して、
ロカ先生の頑張りを奇跡を感じていました。
奇跡をいっぱい起こしてくれましたね。
きっとセキグチさんと過ごして、人間っていいもんですね~。
コレ師匠とゴロゴロしながら、
犬と一緒なのいいですね~。
って思っていたから造血まで頑張ったんじゃないかな?!
コレ師匠も弟とシンクロ出来なくなって寂しいですね。

これからは場所を移動して、お空の上から
お仕事を応援してくれてますね。
イスの後ろからじゃないから、作品がよく読めるニャー
って見守ってくれるのでしょうね。

投稿: ラクーン | 2009/01/14 00:32

ラクーンさん、ありがとうございます。

まだまだ無念と後悔はあります。
けど、感謝もたくさんあります。
ありがとうと言い足りないくらい、いい子でした。
あの子に笑われないように、頑張らなくちゃです。
コメントありがとうございます。

投稿: セキグチ | 2009/01/14 03:21

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