2009/09/29

オートハーフと『空気人形』

『ほえる犬は噛まない』を見てからペ・ドゥナがずっと好きで、今回の『空気人形』を見に行ったわけだけど。
是枝監督×業田さん×ペ・ドゥナということで見に行ったわけだけど。

内容きつかった……。凄惨なシーンあるし。
そっちの意味でR-15だったのかなあ、なんて。
もちろん好きなシーンもあったけど。
泣きそうになりました。

でも、ペ・ドゥナはやっぱりすごい女優さんだった。
女優魂ってやつを久々に見ました。
こんなふうに神がかった演技をする女優さんって、日本にはあまりいないかも。

   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

オートハーフ君を引っ張り出したら、巻き上げ用のゼンマイの調子が悪い。
Dsc_1336
初代オートハーフ君、1962年製です。

修理に出すかあ。

オートハーフ君もGR DIGITAL君もリコー。
Dsc_1340
おじいちゃんと孫みたいなものかな。
いや、カメラのサイクルを考えたら、のび太君とセワシ君みたいなものかなあ。


そういえば、フィルムカメラで人を撮ったけれど、うまくいかんかった。
適正露出じゃないし、ピント甘いし、NGとされるギロチン、串刺し、目刺しのオンパレード。
背景もごちゃごちゃしている。
フィルムを現像してみたら、べからず大全ができました。

人を撮るのって難しい。
人物写真を撮るカメラマンさんって、本当にスゴイかもよー。

| | コメント (4)

2009/09/16

試写

ちょっと前の作品だけど、『キサラギ』観ましたー。
面白かった。小栗君いい役者じゃないですか。

で、思ったのですがいまレンタルで並んでいる作品って、自分が試写へ行っていた頃のものが多いんですよね。
ということで、ざっと並べてオススメにしるしをつけてみますわ。
基準は(好き。)(オモシロ!)(いい映画っす)です。
基本的に暗い映画が好みなので、ぼくの(好き。)に惑わされないでください……。
リンクはYouTubeの予告です。リンク切れしていたらスミマセン。

・「ゼロ時間の謎」
・「その名にちなんで」(いい映画っす)ジュンパ・ラヒリ原作っすよ。インドに行きたくなります。
・「迷子の警察音楽隊」
・「エンジェル」(好き。)フランソワ・オゾン監督好きなんです。「8人の女たち」も面白かったなあ。
・「陰日向に咲く」
・「ジェシージェイムズの暗殺」
・「ラスト、コーション」
・「ぜんぶ、フィデルのせい」
「フローズン・タイム」(好き。)写真家監督らしい美しい映像っす。物語もよかった。
・「チーム・バチスタの栄光」(オモシロ!)
・「ミスター・ロンリー」
・「アドリブ・ナイト」
・「ライラの冒険」
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(好き。)ノラ・ジョーンズ主演です。後半がいいんです。アメリカで撮ってもやっぱりウォン・カーウァイ監督です。
「ノーカントリー」(好き。)さすがコーエン兄弟。飛びぬけて暴力的ですけど。
・「ダージリン急行」
・「パラノイドパーク」
・「王妃の紋章」
・「つぐない」(いい映画っす)イアン・マキューアン原作だから文芸モノっす。
・「今夜、列車は走る」
・「ミスト」
・「マンデラの名もなき看守」(いい映画っす)
・「ラスベガスをぶっつぶせ」(オモシロ!)
・「愛おしき隣人」
・「ミラクル7号」
・「西の魔女が死んだ」(いい映画っす)原作も好きです。
「ジュノ」(好き。)アカデミー賞脚本賞とっていて、もっと評価されていい作品だと思うんだけど。
「イースタンプロミス」(好き。)ヴィゴ・モーテンセン×クローネンバーグ!
・「雲南の花嫁」
・「ホット・ファズ」(オモシロ!)コメディとしてもサスペンスとしても面白いっす。
・「テネイシャスD」
「ジャージの二人」(好き。)長嶋有さんの原作も好きです。堺雅人いいなあ。
・「グーグーだって猫である」
・「アメリカン・ティーン」(好き。)
・「P.S.アイラヴユー」(いい映画っす)ヒラリー・スワンクが普通の女の子を演じていて、それだけでうれしくないですか?
・「BOY A」
・「ブラインドネス」
・「ジョージアの日記」
・「ディスコ」
・「この自由な世界で」
・「コレラの時代の愛」
・「ベガスの恋に勝つルール」(オモシロ!)キャメロン・ディアスのコメディは面白いなあ。
・「ワイルド・バレット」(オモシロ!)
「イントゥ・ザ・ワイルド」(好き。)この映画を観て心を震わせる男の子がいたら、親しくなれると思うんです。
・「トウキョウソナタ」
「落下の王国」(好き。)「ザ・セル」のターセム監督の圧倒的な映像美。
・「僕らのミライへの逆回転」
・「TOKYO!」

けっこう観たんだなあ。
ほぼ毎週都内まで行くのは大変だったけど、とても楽しい仕事でした。
また映画が観たくなってきましたよ。

| | コメント (2)

2008/05/13

『JUNO』

今月の試写は、けっこうな大豊作。
なによりも、『JUNO』がすばらしかった!

200805211316000

16歳のヒロインがジュノが妊娠してしまう話なんだけど、
そのジュノのキャラがすばらしい。
「ロックのピークは1977年、ホラーの帝王はダリオ・アルジェント」なんて言い張る女子高生はいないだろ、とツッコミを入れたくなるが、演じるエレン・ペイジが見事にリアリティーを与えてるんだよねえ。
話の展開も独創的。ラストもすてき。
妊娠というデリケートな話を扱っていてちょっと不謹慎かなと思わせつつも、最後には泣けてしまう。
オススメです。

それから、『西の魔女が死んだ』もよかったですよ。
ちょっと説明的になりすぎているかな、と思いましたが、たくさんの子供たちに観てもらうために、こういった味付けもいいんじゃないかと。
原作ファンの人にも満足してもらえる作品だと思います。
ぼくは、わかっていながらラストで号泣でした。。

でもって、チャウ・シンチーの『ミラクル7号』
今回チャウ・シンチーがなにをするのかと思えば、これって『E.T』?
ともかく、地球外生命体と遭遇した超ビンボー親子の話です。
ただ、チャウ・シンチー本人目当てだと、物足りないかも。
子供が主人公なので。
今回のシンチー・ガールであるキティ・チャンはすごくかわいい。
が、いろいろと噂のある人みたいですからね……。

| | コメント (0)

2007/11/08

ミーハーレビュー19『その名にちなんで』

試写会へ行ってコメントを書く、という持ち回りのお仕事の御鉢が回ってきた。
初めて20世紀フォックスの試写室へ行ってきた。
ので、久々に書いてみよう。
さわりだけね。

今回はジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』
インドからアメリカに移り住んだ新婚のアショケとアシマ。
その夫婦に男の子が生まれてゴーゴリと名づけられ――。

ベンガル人がアメリカで暮らすことで知るカルチャーギャップって、日本人とけっこう似ているんじゃないかと勝手に思ったり。
原作は長くて起伏に富んでいるとは言いがたいけれど、映画は「おかしみ」が加えられていて、なかなか楽しんで観られます。
ビジュアル的にも見るべきものがたくさん。
いろいろな絆について、いまいちど考えている、といった人はぜひぜひ。

| | コメント (3)

2007/04/16

『秒速5センチメートル』

実家に帰る用があったので、大急ぎで新海誠監督のアニメーション、『秒速5センチメートル』を観てきた。
ポインターつながりのしまなかさんから、出身地岩舟町が舞台として出てきますよ、と教わったからだ。

主人公の男の子が、転校していった女の子を訪ねて岩舟に。
豪徳寺から岩舟まで電車を乗り継いで行くわけですね。
入念なロケハンをしたようで、見慣れた栃木の光景がそこかしこに見えてびっくり。
しかもそっくりに再現されているし。
育った町が舞台になったということで、ぼくは引き込まれましたよ。。
『One more time,One more chance』を車で聞きながら帰りました。

ということで、映画と同じく雪の岩舟山を、ブログの過去から引っ張り出してきてみた。
1030400_img1_2
映画ほど雪が降ることは、めったないと思うけど、両毛線はちょっとした雪あるいは風でもすぐにギブアップします。

オマケとして、映画には出なかったけれど、岩舟駅の外からの様子。
1010119_img1
ただしこの駅舎は古いものですでに取り壊されています。
いまは新しいけどなんか味気ない感じに。

ところで、新海さんはなんで岩舟という土地を選んだのだろう??

あと、車中のコレ。
200704161047000
ぶちゃむくれー、という感じの顔ですね……。
このあと、ズズーっと沈んでいきました。


| | コメント (6)

2006/06/05

ミーハーレビュー17『ダ・ヴィンチ・コード』

 四月に一日だけ映画館のお手伝いをした。バイト代ウン千円をもらいに行ってきた。そのついでに、『ダ・ヴィンチ・コード』を観た。ぼくの周囲の人たちは、原作を読んだ人は「もの足りない」と言い、読んでいない人は「面白かった」と言っていた。

 で、観てみた。読んでいたぼくの感想は、やっぱり前者だった。ウンチクやアナグラム変換をサラサラと映像で描いてしまうと、スマートかつコンパクトすぎる気がしますね。

 虚実は問いません。もっともらしいことを並べ立てられて、ラストに向かっていくダイナミックなうねりが感じられれば、物語ってやつはそれでいい気がします。諸星大二郎さんの『孔子暗黒伝』とかね。

 でも、映画ではルーブルが見られたし、ぼくの好きなポール・ベタニーが活躍(?)していたし、うちのコレの名前の由来であるコレ警部補も出ていたし(嘘です)、よかったんじゃないでしょうか。

1000033_img1


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/05/17

ミーハーレビュー16『間宮兄弟』

 これはね、ほんと面白かった。モテないぼくにしてみれば、既視感、共感がてんこ盛りです。ゆる~い笑いで、モテない日々も悪くないな、と思わせてくれます。というか、モテないからああいう楽しい兄弟になれたんだろうな。

 それにしても、佐々木蔵之助&ドランクドラゴン塚っちゃんは、いい演技してたなあ。モテない人なりの女の子への気の回し方をとても見事に。そして、モテない寂しさも見事にね。

 ぜひ、観てください『間宮兄弟』

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/05/16

ミーハーレビュー15『僕の大事なコレクション』

 打ち合わせ。池袋東口の椿屋珈琲店にて。東京に行って映画を観る。これ、いつものパターン。


 そういえば、知り合いから、
「ブログに小説に関してのことを書かないのですか?」
 と訊かれたのですが、進捗の具合を書いてもねえ。ともかく、長らくかかった長編が5月いっぱいで仕上がりそうです。

 そうそう。映画、映画。

 で、観てきた『僕の大事なコレクション』は、ユダヤ系アメリカ人役のイライジャ・ウッドがウクライナへ行く話。ウクライナでもユダヤ人迫害の歴史があり、イライジャ・ウッドのじいさんは、アウグスチーネという女性のおかげで国外へ逃げることができたのだ。そのルーツをたどる旅。ロードムービーですね。ウクライナのガイドはアメリカかぶれの青年。そのじいさんが飼う「サミー・デイビスJr.Jr」という犬がキュート。そして、物語のラストは意外な過去へ、と。いい映画でした。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/05/10

ミーハーレビュー14『好きだ、』

 せっかくの東京なので、有楽町のシネカノンで『好きだ、』を観ました。石川寛監督は前作の『tokyo.sora』がとても好きだったので。
 まあ、今回のいちばん感じたことは、宮ザキあおいは本当に瑛太のことを好きだったんじゃないかな、と。それから、抱き合うことを覚える前の恋愛の風景って、やっぱりいいですよね。


 せっかくの有楽町なので、歩いてサクマさんの職場まで。サクマさんはいま大手町野村ビルの地下2Fで農業を営んでいます。

200605091725000
 地下のトマト。太陽光はないけれど、サクマさんの愛情はたっぷりです。

 しかしながら、いつも押しかけてスミマセン。
 いや、あのねですね、ほんと彼には感謝してます。いつも助けられているんです。ぼくが銀行印や諸々のカードをなくしても見つけてくれるのは彼だし(だいたい彼が指摘した場所にある)、携帯の暗証番号やPCのログインのパスワードを失念してしまったときに思い出させてくれるのも彼だし(だいたい彼が言った番号や文字列で解決)。

 つまり、ぼく以上にぼくのことをわかってくれているので(ぼくが食べたいものから女の子の好みまで、それはそれは適確に)、お世話になっているし、重宝しているし、迷惑もかけています……。

 ともかく、これからもブログに登場することになるでしょう。以後、お見知りおきを。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/04/10

ミーハーレビュー13『ホテル・ルワンダ』

 短編を書き、エッセイを書き、長編を書き、っつうことで息抜きに『ホテル・ルワンダ』を観た。一月公開の映画だったのだが、ラッキーなことに家から五分の映画館でやっていたのだ。うん、ラッキー。

 1994年、ルワンダのフツ族とツチ族の民族紛争が激化し、100日で100万人が殺されるような絶望的な状況下で、高級ホテルの支配人だったポール・ルセサバギナが1200人の命を救った実話に基づいてつくられた映画です。

 実は、ぼくはドン・チードルの大ファンなのだ。以前、映画館で働いていたとき、
「ぼくのドン・チードル」
 と言ったら後輩の女の子にドン引きされましたけど。

 ということで(どういうことでだ)、今回もドン・チードルはすばらしかったです。思うに、大切なのは、人は流れている血や、肌の色なんかで、価値が決まったり裁かれたりするもんじゃないってことですよね。

1222234_img1

 家の前の小学校で咲いていた桜です。春ですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/02/18

ミーハーレビュー12『シムソンズ』

 サクマさんと夕飯ついでに『シムソンズ』を観た。

 と、その前にコンビニに寄ったら、冬だってのに白の半袖Tシャツ一枚で入ってくる金髪兄ちゃんと入口ですれちがう。ヤバいやつだな、と思いつつよく見たら香取くんだった。『西遊記』の撮影に来てたのね。

 話を映画に戻す。『シムソンズ』はカーリングを題材にした青春映画です。舞台はオホーツクの玄関口である女満別空港からさらに車で約40分のところにある常呂町。シムソンズはソルトレーク五輪に出場した実在のチーム。チーム名の由来が意外で面白かったです。

 ご都合主義なところはたくさんあったけど、青春映画はそんくらいのほうがぼくは好き。出演は加藤ローサに高橋真唯に星井七瀬。でもって、スキップを演じた藤井美菜がいちばんかわいかったかも。それにしても、スポーツをやっている女の子って二割増しでかわいく見えるのはどうしてなんでしょうね。

 「氷上のチェス」と呼ばれるカーリング。面白い競技ですね。シムソンズとしてソルトレークに行った小野寺選手と林選手は、現在チーム青森としてトリノへ。がんばってほしいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/02/06

ミーハーレビュー11『ミュンヘン』

 繭さんやアハメドたちと焼肉を食べる。アハメドは都内でボビー・オロゴンに会って電車賃を奢ってもらったそうだ。
「けっこうふつうのやつだったよ」
 とのこと。

 そのあと、『ミュンヘン』を観に行くことに。1972年9月(といったらぼくの生まれた月だ)、ミュンヘンオリンピック開催中のオリンピック村にパレスチナゲリラのブラック・セプテンバーが侵入し、イスラエル選手団ら11人を拉致。その後人質となった彼らが全員殺害される事件(西ドイツの警察の大失態アリといわれている)があった。激怒したイスラエル政府は首謀者たちへの報復のために暗殺部隊を計画する。そして、リーダーに選ばれたのがエリック・バナ演じるアヴナーだった。次々と暗殺していくアヴナーたち。しかし……、といったお話。

 引っ越し中の繭さんとアハメドは映画を観ないで帰った。ぼくはあんまり中東問題に詳しくないのだけれど、イスラエルとエジプトは昔からずっと小競り合いをしているから、心情的に面白くない映画かもしれない。なんて気を回しすぎだろうか。映画はマッキーたちと観る。

 スピルバーグ監督は「自分のために撮った」映画とコメントしていたが、やはり避けて通れないんだろうね。まあ、重いテーマ&陰惨なシーンが続く映画だけどサスペンスとしての見せ方はやはりうまいです。あと、歴史的背景を知ってから観に行ったほうが面白いかも。そういえば、なにをもって「ユダヤ人」と定義するのか高校生のぼくは知らなくて、知ったあと「へえ」と思いましたもんね。映画は、報復が報復を生む連鎖の中で、一個人は積み上げられた罪を受け止めきれないし、正義なんてものは恣意的でしかないってところでしょうか。

 ところで、この日マッキーにチョコをもらった。去年のバレンタインはピエール・マルコリーニ。今年はジャン=ポール・エヴァン。去年は並んで買ったって言ってた。毎年くれるなんて、もしかして狙われてるのかな。彼に。もちろん、冗談だけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/15

ミーハーレビュー10『THE有頂天ホテル』

 母と『THE有頂天ホテル』へ。みなさん三谷監督の『みんなのいえ』をご覧になられましたか。なっていれば、ほんのちょっとだけ楽しいですよ。

 それにしても23人のメインキャストの人生模様を交錯させながら、きっちりラストまでたどり着くんだからたいしたもんだ。前半は、詰め込みすぎじゃん、と心配になるんだけど、うまくカードを切っていって最後にはきちんとアガられちまったカードゲームを目撃してしまったような驚きがあるし、その手腕にも舌を巻く。もちろん、ユーモアもペーソスもたっぷりだしね。

 それから、ぼくが思うに声のいい男の人はやっぱりかっこいいね。役所広司も佐藤浩市も西田敏行も。あ、あと生瀬さんも。

 やっぱり三谷さんの群像劇はいいですね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/11/15

ミーハーレビュー9『ALWAYS 三丁目の夕日』

 サクマさんと『ALWAYS 三丁目の夕日』を観に行く。ぼくらは山崎貴監督のファン。この映画は『ジュヴナイル』、『リターナー』に続く山崎監督の長編映画三作目。男の子がビビっと心を震わせるセンス・オブ・ワンダーをよくわかっている監督なのである。

 ずばり、いい映画だった。もちろん、この映画は山崎監督が所属する白組という名のVFXプロダクション抜きには語れないのだけれど、物語自体もとてもよかった。意外にも(ファンの人スミマセン)堀北真希の演技がよくて、津軽弁もうまかった。彼女って別に東北出身ではないよね?

 それにしても、昭和は遠くになりにけり、である。ぼくと妹は10歳離れているのだが、
「一個5円のお菓子が駄菓子屋で売ってたんだぜ」
 と言っても信じてくれない。電気館という名の映画館を出たところにあるお稲荷さんの前で、自転車の荷台に設置された紙芝居を見たり、えびす講に行けば傷痍軍人さんが義足かかえて座っていたり、といった話をしても信じてくれないし、理解もしてくれない。
「テレビのチャンネルを回して」
 と言えば、
「なんで『回す』って言うの?」
 と訊かれたり。そっか。妹がテレビを見始めたころには、リモコンが当たり前だもんねえ。

 なんてことを考える映画でした。ま、VFXがこうしたあったかい映画のために使われるのっていいよねえ。あったかい映画が流させる、あったかい涙のためにさ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/12

ミーハーレビュー8『エリザベスタウン』

 今回はキャメロン・クロウ監督の『エリザベスタウン』。弓矢や剣を持っていないオーランド・ブルームを初めて見た。というか、現代劇はお初? 

 さて、内容は会社に1000億ドルの損失を与えて解雇され、恋人にふられ、オヤジさんも死んでしまった主人公(オーランド・ブルームね)が、葬式のためにエリザベスタウンを訪ねていき、途中の飛行機で出会ったフライト・アテンダントのキルスティン・ダンストと触れ合ううちに――。

 うーん、キルスティン・ダンストっていつもスクリーンに出た瞬間に、
「う……」
 と詰まる。かわいくない。けど、映画を観終わる頃にはかわいく見えてくる。不思議な女優さんだ。

 また、『あの頃ペニー・レインと』ではケイト・ハドソンを、『バニラ・スカイ』ではペネロペ・クルスをといったふうに、あくまで男側から見たらそりゃあ惚れるだろうよ、完敗だよ、つうか現実にはいないだろ、といったキャラクターに仕立て上げるのがうまいキャメロン・クロウ監督の手腕によって、キルスティン・ダンストは魅力的に出来上がっています。。

 ぼくとしては、『あの頃ペニー・レインと』の、
「いつまでこのロードムービーが続くのやら、やれやれだね、と思いつつつき合っていたはずなのに、最後には不思議と爽快感がやってきていたよ」
 を期待していたのだけれど、今回はお茶漬けさらさらという感じだったかな。

 ま、海外へ向かう飛行機で隣の席になった女の子と、思いも寄らぬ旅をした二十歳の頃を思い出して、懐かしくなったり、一度くらいは訪ねてみようかなと思ったり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/09

ミーハーレビュー7『私の頭の中の消しゴム』

 メンズデーなので、『私の頭の中の消しゴム』にふらりと入る。あ、またソン・イェジンだ。あいかわらずかわいいなあ。相手役のチョン・ウソンは福山くんと稲葉さんを足して2で割ったような(ちがいます?)。

 実は、どんな映画か知らないで観始めたのだけれど、冒頭から韓国恋愛映画特有の「あまーーーい」が続き、後半はかわいい彼女が若年性アルツハイマーという悲恋ものでした。最後は浅田さん&中井貴一主演『ラブ・レター』的なトーンだったなあ。

 で、やけに前半がカットバックの多用で猛スピード。まるで、なにかのダイジェスト版みたいだ、と思っていたら、日テレの「Pure soul ~君が僕を忘れても」のリメイクだそうで。

 アルツハイマーといえば、自分のばあちゃんを思い出したよ。こっちの名前も顔も覚えていなくて、言葉さえまともに話せないってのに、
「さよなら」
 と別れ際に言うと泣くんだよね。もうばあちゃんは亡くなってしまったけど、そんなことを思い出したおかげで、ちょっとばかり泣いてしまった。。

 ******

 そうそう。ゲラがきた。3月下旬をめどに。

 神保町で、うーん、うーん、あれやこれや、へー、ほう、と話したのちに山の上に。

 それにしても、寒くなってきましたね。すぐ暗くなるし。秋の日は釣瓶落とし。なるほどなるほど。

200511082033000


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/01

ミーハーレビュー6『Zガンダム』

 サクマさんと『Zガンダム』を観に行く。つい最近、テレビシリーズのDVDを観終わったばかりなので、ちがいがよくわかる。それにしても、テレビシリーズで重要だと思っていた人物を、あっさりと射殺してしまうなんて、さすが皆殺しのトミノ。

 ところで、ぼくが最初のガンダムを好きになったきっかけは、大河原邦男さんである。メカニックデザイナーの草分けとして名高い。モビルスーツが好きだったのだ。

 その大河原さんが「テレビマガジン」という子供向け雑誌で、メカギドラという怪獣を発表したことがあった。ゴジラをロボット化したものがメカゴジラ、そんなふうに、キングギドラのロボット版(そういえばメカニコングというのもあったなあ)。で、このメカギドラが幼いぼくのハートを射抜いた。かっこいい。たしか絵は、開田裕治さんが描いていたのではなかったか。ガンプラのパッケージなどを描いていた方。

 と怪獣話になだれ込んでいきそうなのでやめるけれど、ガンダムは人間同士が戦っていて子供心にショックだったのよね、双方それなりに言い分があったりしてさ、ということを思い出した。

 帰りにトチギでいちばんおいしいんじゃないかとサクマさんと意見が一致しているオムライスを食べて帰ってきた。注文するときは、
「ウラ」
 と頼むとトロトロのオムライス、
「オモテ」
 と言えば普通のやつが出てくるのだ。

 ぼくらはウラが好き。ウラのデミグラスソース最高です。

200510302038001


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/10/08

怪獣大好き

 ぼくの宝物といえば、朝日ソノラマから出ているこの『ファンタスティックコレクションスペシャル 世界怪獣大全集』である。

sekaikaijyuudaizensyuu1


 昭和56年刊行となっているのだが、先日ぼくの家に遊びに来たサクマさんが、この本を見て、
「いいなー」
 とつぶやいていた。聞くところによると彼もぼくと同じように、幼い頃はコロタン文庫の怪獣大百科で心を熱くしていたそうで、やっぱりこの本にはビビっときたようだ。当時で2,300円。いまは2倍から一万円くらいの値がついているそうだ。

 それから、この本のなかには、海外の怪獣・怪人を扱っているページがあるのだが、その構成をやっているのが聖咲奇さんと菊池秀行さん。

 聖咲奇さんの名前を聞いてぴんと来た方は、よっぽどの特撮マニアだろうと思うのだけれど、あの特撮雑誌『宇宙船』(とうとう7月号をもって休刊となってしまった……)の中心人物。コロタン文庫の構成なども手がけていたと思います。そして、菊池秀行さんといえば、言わずと知れた作家さん(ご本人だよね? ぼくはずっとそう思っていたんだけれど)。中学生の頃は朝日ソノラマ文庫を読んでいたから、これまた馴染み深い。

 はてさて、この本が刊行された頃の特撮といえば、日本ではキグルミの怪獣、海外ではレイ=ハリーハウゼン(『シンドバッド7回目の航海』など)を代表とするダイナメーション(ミニチュアのコマ撮り)が主流。というより、そうしたものが当たり前で、これらの、命のないところに必死に命を吹き込もうとする気概が画面から伝わってきて、いとおしささえ感じてしまいます。

 いまはCG全盛の世の中だけど、やっぱりいまだにぼくが反応してしまうのは、液圧パペットやケーブルパペットによる怪獣や宇宙人なんだよねえ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/09/11

ミーハーレビュー5『チャーリーとチョコレート工場』

 『チャーリーとチョコレート工場』を観ました。ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』を映画化したものですね。今回はティム・バートン監督とジョニー・デップのナイスなタッグ。見事に映画化していたと思います。面白かった。

 なんといってもウンパ・ルンパ! ダンスも歌も最高。劇場から出てきたとき、いっしょに観に行ったぼくら3人は、胸の前で腕をクロスさせてから気をつけのポーズを繰り返していました。

 童話や昔話など特有のちょっとした毒もまたナイス。幼い頃に観ていたら軽いトラウマになってたかも。あと、日本版を作るとしたら、ウィリー・ウォンカの役はT.M.R.の西川君とかやってくれそうだ。しかし、そうするとウンパ・ルンパは誰? さ、坂上二郎さんとか? あるいは、みのもんたさんとか? うーん。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/09/03

ミーハーレビュー4『サマータイムマシン・ブルース』

 この『サマータイムマシン・ブルース』は劇団「ヨーロッパ企画」の舞台をもとにしている映画なのだそうですが、その原作&今回の映画脚本を書いた上田誠さんが本当にすばらしい。タイムマシンを用いての伏線と笑いがとっても上質。まだ観ていない人に悪いし、もったいないので、もうこれ以上は書きません。

 で、ぼくの好きなホーム・チームの与座さんが今回もまたナイス。「ヨーロッパ企画」の永野宗典さんと本多力さんもとてもよかった。この映画はふたりがいたからこそなんだろうなあ。上野樹里ちゃんは『スゥイングガールズ』の演技が印象的だったけれど、今回の時々見せる困惑顔のほうが好きだ。真木よう子ちゃんはもっともっと映画に出てほしいですね。

 タイムマシンというと、大掛かりなSFモノという印象があるけれど(シエンナ・ギロリーが何度もあっさりと死んだ『タイム・マシン』はいま思うとすごかった……)、今回ちょっと思った。タイムマシンは青春とセンチメンタルさがよく似合う。

 んで、映画を観た人にしかわからないネタなのですが……。
 200509040003000

 うちにも同じリモコンがありました。

| | コメント (2) | トラックバック (7)

2005/08/27

ミーハーレビュー3『リンダリンダリンダ』

 ブルーハーツが初めて耳に飛び込んできたのは中学生のときのことだ。ぼくの導火線に火が点いたのは、まさに彼らの歌詞のように中学生のころだったわけだ。

 それから十数年。ブルーハーツのライブに行ったことがあると言ったら、すでに社会人の男の子から、
「すごいっすね」
 と言われるほど時がたってしまった。

 だから、今回、高校の文化祭を舞台にして、いまの世代の女の子四人バンドが「リンダリンダ」を歌うという、この『リンダリンダリンダ』という映画で、大好きな歌がどんな扱いを受けているのかちょっと心配だった。だが、女の子たちが「気持ちいい!」とばかりに歌ってくれていたのでほんとよかった。そして、青春モノ好きのぼくにとって、すばらしい映画だった。

 バンドメンバーも魅力的だったなあ。ドラムの前田亜季は計算抜きで、上目遣いで男の子の様子を窺っちゃうような女の子。香椎由宇は高校という日常風景から浮いてしまうほどの美人だけど、そんなにはスタイルがよくなくて、怒るといちばんこわいが誰よりもやさしい。ギターの関根史織はそれを自分のスタイルとしてあえてそうしているのかどうかわからないが、覇気のない話し方がかわいらしい。

 そして、そして、なんといっても韓国からの留学生役を演じた韓国の至宝(そこまでいうか?)ペ・ドゥナがすばらしい。手足がひょろひょろと長くて、猫背でなで肩。ズレがコミカル。キャラクターとしてはマンガなんだけれど、彼女が演じるとキュートで血の通った女の子が出来上がっている。彼女のボーカルもよかったなあ。

 ぼくは地方の高校生モノって好きなんです。『白線流し』とか『ウォーターボーイズ』(このフィルムを持っていろんな高校中学を上映して回ったもんです)とか。それで、この『リンダリンダリンダ』も高崎のちょっとした郊外が舞台として出てきて、なんかいーなー、なんて思ってしまうわけです。

 やはり、山下敦弘監督はいいなー。甲本雅裕さんが先生役で出ていたのもご愛嬌。

 あ、彼女たちが実際に着た制服が展示してあったので、ケータイで撮ってみました。映画では、ドブネズミならぬヌレネズミで終わった制服です。

200508271750000

 一応断っておきますが、ぼくは制服フェチではありません。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/08/17

ミーハーレビュー2『宇宙戦争』

なんだか、まわりではあまり評判がよくないのですが、ぼくは楽しめました。やっぱり、スピルバーグはパニック映画がお得意なんだなあー、と。

それから、トム・クルーズが娘のダコタ・ファニングと、宇宙人操るトライポッドというデカい殺戮ロボットから逃げるのですが、逃げ込んだ先にティム・ロビンスが隠れていて、彼曰く、
「大阪では数体倒したらしいぞ」

本当ですか?? あのアメリカをたった二日で壊滅的状況にまで追い込んだトライポッドたちを、大阪ではすでに数体……。ティム・ロビンスの妄言だろうか。しかし、大阪の人々ならば倒しかねないというか。

いや、もしかしたら、大阪に乗り込んだ宇宙人たちが、場所も場所ってこともあってちょっと勢い込み、食いだおれになってしまったのだろうか。世界に先駆けて。なんてね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/08/11

ミーハーレビュー1『姑獲鳥の夏』

 そういえば、けっこう前の話だが、『姑獲鳥の夏』を見にいった。

――この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。

 となりの席に座っているサクマさんが「グフグフ」と笑う。ここは笑うところではないのだよ、サクマ君。

 さらに、

――君はこんなことに首を突っ込んでないで、小説を書いていればいいんだ(といったようなセリフ。たしか)。

 「グフグフグフ」

 やめてくださいよ、サクマさん。笑うところじゃないですよ……。身に染みる言葉ではありますが。。

 ぼくもサクマさんもウルトラマン好きで実相寺監督ラブなので、かなり楽しませていただきました。京極堂は堤さんでは痩せすぎかなと思っていたけれど、これはこれでナイスキャストでした。そして、なによりもナイスキャストだったのは、やはり、京極さん自身だったんじゃないでしょうか。ビックリした。水木しげるさんに似ていて。

 サクマさんはかなり映画が気に入ったらしく、そのあと立ち寄ったファミレスでずっと京極堂の口調で話し続ける。関口君呼ばわりである。影響されやすい中学生みたいだ。30歳になるというのに。ぼくはぼくで、10年ほど前に「奇異雑談集」やら「百物語」やらを授業でやったことを思い出して、懐かしかったなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)